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ペット業界裏話 アーカイブ

2006年11月30日

狂犬病について

狂犬病についてコラムを書きました。
狂犬病発症の報道について

ニュースや新聞などを見て、狂犬病の恐ろしさを改めて知らされた、と言う感じです。
ただ、この病気の怖さだけをセンセーショナルに取り上げる各報道には、少し疑問を持っています。

というのも、コラムにも書きましたが、日本の飼育犬の狂犬病予防接種率が意外と低い、と言うことが、実は最も憂慮すべき事なのでは、と思います。
この病気の蔓延を未然に防ぐためのルールが法律で決まっている、にもかかわらずです。
これは、万が一でも日本で狂犬病を発病する犬が出た場合、かなりの割合で伝染することが考えられるのではないでしょうか?その場合は、今の渡航時の人への伝染以上に恐ろしい事になると思います。

病気の伝染については、あくまで素人の推測なので、そんなに危惧することではないのかもしれません。
であれば、別側面から見ると、愛犬家の飼育モラルが低下している、という問題も考えられます。
これは明白な事実。

一部の愛犬家のモラル無い行動、例えば深夜の散歩などの犬の鳴き声や、糞尿の処理、ノーリードでの散歩など、ペットを飼育していない人から見れば、本当に迷惑と危険そのものでしかありません。

今、世の中では喫煙マナーが問題になり、東京都では公共の場で喫煙が出来ない区もあります。同様のことが愛犬家にも当てはまる時代が来るのかもしれません。

「●●市では、ペットの散歩は禁止。破った人には罰金10,000円」とか・・・。

愛煙家と同様に、肩身の狭い思いをする愛犬家。
シャレにもなりません。

2006年12月06日

花き業界とペット業界

20061129160131.jpg


毎週水曜は、世田谷にある生花市場に居ます。
ペットなのに、花!?って感じでですが、
別会社のコムストラクトの仕事ですので。

いやしかし、いろんな花があるんですねぇ、世の中。
なんでも新種が次々に開発されているようです。1年単位で!

ちなみに僕のマイブームフラワーは、スプレー菊。
雪洞みたいでカワイイですよ。

ところで、花の取引方法はペットのセリ方式と大体同じ。
ただ、「花」と「ペット」は同じ生き物ですが、その取引方法が腑に落ちるかどうかっていうのは、別の話かなと思います。

一生涯家族同然に飼育するペットの場合、やはり繁殖者(ブリーダー)も販売者(ショップ)も、受け取るユーザーの事を考えて繁殖や販売をすべきと考えています。
しかし、現在の流通形式である買いの方法だと、

(1)繁殖者→(2)競り市→(3)ショップ陳列→(4)ユーザー

(4)の声は(1)にはなかなか届かない。届いても間違って届く・・・。伝言ゲームですね。

ていうか、(1)には(4)の声は必要無いのかもしれない。
競り市で高値で売れる見栄えの良いペットが生まれればOKとなりますね。
でも、実際(4)が考えていることは、見栄えだけでなく健康で元気なペットであればOKなのかもしれません。

また見栄えとなると、犬ならば、子犬のころの方がかわいいわけで、見栄えに拘るばかりに販売の「賞味期限」も短くなってしまいます。そして、売れそうな子犬ばかり集めた店頭で、そんなカワイイ子犬を見たユーザーは、思わずカワイイ!となって衝動買い。そもそも選択肢が少ない店内の子犬でありながら、しかも比較検討する機会さえも失われるわけです。
結果、勢いで飼ってしまった子犬の飼育に苦慮するユーザー・・・。

だから、「ジャニーズ系」な子犬ばかり作ろうとする繁殖者の考えと、実は「なかやまきんにくん」みたいに元気な子犬が欲しかった!ていうユーザーのミスマッチが起きたりします。では、所謂「余ったペット」はどこに行くの・・・?

誰が悪いと言うわけではなく、一昔前に考えられた現在のペット流様々な手段を使って自分の目と耳しっかり吟味しなければなりません。

これは繁殖者、販売者、ユーザーの全てに当てはまります。そうしないと時代に置いてけぼりにされてしまいます。

つまり、繁殖者やショップは、売れるから生活がかかっているから「産めよ増やせよ売れよ」とやるのではなく、世の中のニーズを知り、正しい情報で、適正価格(高くもなく安くもない)で、ペットに負担のかからない流通方法で、末端のユーザーの手元に届けるべきだと考えます。

重要なのは、需要と供給バランスであり、そのためには情報あ必要なのです。ブリーダーやショップが正しい情報を知り得る環境が必要。
必然的に過剰な流通が押さえられ、粗悪な繁殖は無くなり、いい加減な気持ちで繁殖や販売をやっている業者は淘汰されると考えます。

そしてユーザーには、正しい情報を得られる、そして比較検討することが出来る仕組みが不可欠になります。今のペット流通システムにはこの辺がごっそり抜け落ちていると思われます。

花とペットの違いは大きいです。

とはいえ、花も生き物やんか!と思ってしまう。
難しいな、これは。

2006年12月26日

崖っぷち野犬とひろしまドッグパークの報道に思うこと

崖っぷち野犬とひろしまドッグパークについて、連日連夜テレビや週刊誌が取り上げていますね。

その報道についてちょっと偏った部分が気になりましたので、コラムに書いてみました。
崖っぷち野犬とひろしまドッグパークの報道に思うこと

美談やゴシップ報道先行の現状が、捨て犬問題の本質を見失う可能性があると危惧したからです。。

お時間有りましたら一度呼んで頂き、是非ご意見頂戴できればと想います。

2007年02月05日

2月5日(月) ペット生体販売のロングテール現象

@Wan!s direct HEALTHY SHOPPING、2月更新分の私のコラムです。
転載しておきます。

なお、@Wan!s direct HEALTHY SHOPPINGでは、「寒い日はお部屋で楽しむ!しつけグッズフェアー」開催中です!

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先日、あの「崖っぷち犬のプチ」ちゃんの新しい飼い主が決定した旨のニュースをTVで見ました。

譲渡会では貰い手1人の枠になんでも問い合わせ109件、抽選には11人もの参加あったよです。
その中から幸運の1人に選ばれた助成とその家族の喜びの表情、名前を「リンリン」と決めたこと、そしてその新しいご主人になかなか心を許さず、庭の植木を破壊したり慣れないリードから逃げようとする「リンリン」。
全てが微笑ましいニュースでした。

実はこのリンリンには、容姿などそっくりなどうもお姉さんと考えられている雌犬も保護されているらしく、
この子も同時に新しい飼い主の募集がかけられたようです。
しかし、残念ながら新しい飼い主の応募者はゼロでした。
容姿はとてもよく似ているようです。
つくづく、マスコミの力は偉大だと感じた瞬間でした。

そして、この一連の報道をみて、確信したことがあります。

「ペットのロングテール」

ロングテールと言っても尻尾の話ではないですよ。

  The Long Tail(ロングテール)とは、
  「あまり売れない商品が、ネット店舗での欠かせない収益源になる」とする考え方。
  商品売り上げのグラフを、縦軸を販売数量(population)、
  横軸を商品名(product)として販売数量順に並べると、
  売れない商品が恐竜の尻尾(tail)のように長く伸びる。
  つまり、販売数量が低い商品のアイテム数が多いということを表す。
  このグラフの形状から因んで「ロングテール」という。

以上、Wikipediaより引用

この理論をペットに当てはめますと、所謂「頭」の部分が「チワワ」「トイプードル」「ミニチュアダックスフンド」などの人気犬種で、「テール」に部分がとても希少な犬種になりますね。「雑種」も含まれるでしょう。
ただ、「チワワ」「トイプードル」「ミニチュアダックスフンド」などの人気犬種でも「テール」に当てはまることがあるのではないでしょうか?

例えば毛色。
トイプードルの場合、レッドの毛色に人気が集中しています。
だから一般市場価格も高かったりします。
しかし、逆にブラックやホワイト、あるいは希少カラーのシルバーなどはあまり「人気」が無いのが現状です。
つまり、「レッド」が頭の部分で「ブラック」はテールの部分になります。

このロングテール理論には、ペット流通における数々の矛盾を劇的に健全化させる可能性があるのですと私は考えます。

一般のペットショップの店頭では、所謂「売れ筋」の子犬しか扱いません。
と言うより、場所や管理コストを考えると、売れそうな子犬以外は置くことができないのが現状です。

例えば「トイプードルのシルバーの男の子で、しっかりとした体が大きくて丈夫そうな子!」と、ロングテール理論で言えば、本当にテールの先の方に位置するような子犬を購入したい決めていたとしましょう。
そして、心躍らせながらペットショップへ行くのですが、そこに居るのはチワワやダックス、柴など。
運良くトイプードルが居てもレッドカラーだったりします。

ここで、問題の根源があるのです。

というのも、妥協が生まれるからです。
欲しい子がいないから、別の子をお迎えする・・・。

妥協時の購入者のモチベーションシフトは、
「目があったから!」
「かわいいから!」
「予算内だし。」
などでしょうか。

子犬の目を見つめれば、子犬は興味や恐怖で動けなくなり、それは見つめているように見えるかもしれません。
そして、多くの方々が子犬をカワイイと思うのは、子犬が好きな方にとっては当たり気持ちと言っても過言でないことはご理解頂けると思います。

「シルバーの男の子は居ない」
「目の前にいるレッドの子はかなりカワイイ」
「レッドよりシルバーの方がいいのだけど・・・」

この葛藤は間違いではないと思います。
「レッドカラー」の価値を、実際目の当たりにして知ったわけですから。
多くの場合、実際に目の前にしている子犬の姿を見ると、今までの気持ちやこだわりが小さくしぼむことが往々にしてあるということは、解らない話では無いと思います。

しかし、ペットは生き物です。飽きたから「返品」「廃棄」はできません。
つまりこのシチュエーションで考えるべきポイントは、妥協や葛藤の善し悪しではなく、「お迎えした子犬と一生暮らしていけるか?」です。

毛色の違いであれば、差し迫って大きな問題にはならないかもしれませんが、これが犬種の違いとなった場合は大きな問題を生む可能性があります。

例えば、「柴」と目があってしまい、かわいいくてお買い得だったとしましょう。
トイプードルを飼育することを目的にいろいろ勉強したり、環境を整えたりしたのに、お迎えした子犬が「柴」・・・。

ちなみに、子犬の柴は本当にカワイイですよ。
(私は柴犬の愛犬家ですので)
でも、性格も飼育方法もまったく違います。
毛は抜けるし力も強いし体も大きい。
なにより洋服は似合いませんし、カフェでも絵になりません。
どちらかというと縁側や庭でしょうか。(苦笑)

冗談はさておき、飼育方法だけでなく、ライフスタイルも変わります。
マンションだと飼えない、ということも有るかもしれません。
結果的に、捨て犬や飼育放棄など、愛犬家のモラルが問われる結果になるつながる可能性も否めません。

ここでロングテール理論の登場です。

もし仮に、「トイプードルのシルバーの男の子で、しかりとした丈夫そうな体の子!」が、日本のどこかのブリーダーで生まれたとします。
ただ、これまでご説明したように、現在のペット生体流通方法では、この子犬に巡り会う可能性はとても低いと言わざるを得ません。

しかし、インターネットのWEB技術の向上が、この問題を解決してくれる可能性があります。

ペットの検索性に優れるWEB技術を活かすことで、流行や間違った情報に惑わされることなく自分の本当の迎え入れたいペットを見つけ出すことができれば、それはミスマッチングが無くなるわけであり、希望のペットライフを得る事が出来ます。
強いては捨て犬問題や飼育放棄などが減ることを意味します。

この理論の使い方次第では、ペット飼育者の飼育モラル向上が期待出来、それは明るいペット社会の未来を実現出来ると考えます。

残念ながら現在の@Wan!s directは、この様な理論と技術を元に構築されたビジネスモデルではありません。
しかし、ペッツ・マーケット・サービシズの様なインターネットのペット仲介業者が、今後向かうべき方向を考えることが出来た、そんな「リンリン」の報道でした。

コラム著者:笹間健史
(株)ペッツ・マーケット・サービシズ代表取締役

(※補足:リンリンちゃん、先日、無事新しい飼い主が見つかったようです!)

2007年03月05日

3月5日(月) 「美しい国、日本」には、犬が居ない。

@Wan!s direct HEALTHY SHOPPING、3月更新分の私のコラムです。転載しておきます。

美しい国、日本」には、犬が居ない 。」


今、井上こみち作「犬の消えた日」という、史実をもとに書かれた小説を読んでいます。まだ、2/3ほど読み終えたところではありますが・・・。

amazon 「犬の消えた日」幻冬舎

本の内容は、amazonレビューを参考に頂ければと思いますが、
簡単に言いますと、
戦時中に飼っている犬を、軍用犬として召集されたり、
犬の供出命令により処分されたり・・・
と、そんな中で、主人公の女の子が苦悩する、というものです。

ちなみに、まだ読んでいる途中なので、
ラストがどなるかはまだ解りません・・・。
史実ということもあり、とにかく悲しい本です。

しかし、想像してみてくださいよ。

自分の愛犬が戦争に持って行かれるなんて・・・。
考えただけで、悲しく、切なく、感情的になってしまいます。
まぁ、だからこのこのコラムでも取り上げたわけですが。

文中に、こんな言葉が出てきます。

「人間がやっている戦争で、なんで犬まで死ななければならないの!」

わんちゃんたちは、戦争に殺されるその時まで、
飼い主と楽しい生活を送ることだけを考えて生きていたはずです。
戦争なんて、本当に関係ない事だったのです。

まさか自分の人生(犬生!?)の行く末が、
供出命令によって撲殺されて、皮を剥がされるなんて想像もつかないでしょう。
その時になって初めてその事実を知って、そして天に召すのでしょう。
戦争がなければ、どんなに楽しい人生を送れるか。
そんなことを考えることも出来ずに・・・。

一方で、当時の日本国が置かれた状況を考えると、
供出命令に従わなければならなかった方々のお気持ちは・・・
きっと苦しくて腹立たしくて悲しい決断だったと思います。

戦争は、アカン。

さて、現代。
「美しい国、日本。」です。

年間約65万頭以上のペット・捨て犬猫・迷い犬猫達が「処分」されています。
単純計算で1日1780頭「処分」されています。
それは殺されるだけであって、彼らは自然界に何のお役にも立つこともありません・・・。

こんなニュースもありました。

市場の需要を考えずに売り切ることだけを考え、
勝手な交配で生むだけ生ませる悪質なブリーダーが、
衰弱した数十頭の犬をドライブインに置き去りにしていった。

欲しいフレンチブルドッグを盗んで飼育していたが、
盗んだ事実がバレたとたんにフレンチブルドッグをマンションの窓から捨てて、
証拠隠滅を図ろうとしたバカな女性。

全て人間の自己都合です。

「人間がやっている道楽で、なんで犬まで死ななければならないの!」

こんなことばっかりやっていたら、呪われますよ、本当に。
呪わないと納得出来ないですよ、死んだわんちゃんたち。

じゃぁ、私たち愛犬家は今何が出来るのでしょうか?
私は何が出来るのだろうか?

個人の思想、ライフスタイルがこれだけ多様化している今、
「引っ越し先でペット禁止だから」
「しつけができず、家庭のトラブルのもとだから」
などという、常任では理解しがたい理由でペットの飼育を放棄する人々が増えているようです。
実際、私もこの様な方々と対峙したことがありまます。
まったく話が通じないですね、
「じゃぁ、あなたは何をしてくれるの?」
なんて言われます。
はぁ?ですよ。

「当人達も当初は予想もしていなかった」であろうこのような後天的な自己都合による飼育放棄を少しでも減らすためには、
例えば、ペット愛好家のモラル維持ための教育や、取り締まりなどが必要となってきた、そんな時代へ私たちは踏み出しているのかもしれません。

今、私が取り組んでいるプロジェクトは、
犬をお迎えするタイミングで、見た目や値段などの理由で衝動買することなく、
希望条件にそった子犬を確実に見つけ出す妥協のないマッチングを実現することで、
将来の捨て犬等の飼育放棄を無くすことを念頭に置いて進めています。

つまり、このプロジェクトは、

(1)捨て犬発生のプロセスは各家庭の事情により様々だろうが
(2)まずは満足のいくペットをお迎えすることが出来れば
(3)一生愛情をもって飼育することができるだろう
(4)強いては飼育放棄が減るだろう。

、という仮定のもとに成り立っています。
私は、これは飼育放棄を減らす一つの方法論だと考えています。

では、後天的な理由での飼育放棄を減らすには、どうしていけば良いのか?
実は、これが今の私の大きな課題であり、自問自答の日々です。

犬と一緒に暮らすことで、生活にハリもでます。
家庭が明るくなります。
本当に素晴らしい出来事が、毎日のように起こります。
私は、そういう経験をしてきました。
だからみんなに犬を飼って欲しいと考えていますし、そういう仕事をしています。

しかし現実は厳しい。
ペット愛好家や愛犬家のモラル低下に、世の中は厳しい目を向けています。
感じましょう、皆さん。このチクチク刺さる視線を!
このままでは、犬が飼えなくなるかも!って。

だから、私は出来ることから、
愛犬家として当たり前の事から初めて行きたいと思います。
続けることで、きっと素晴らしいアイデアが浮かんでくる、と信じています。
その時にもっと大きく行動すればいい。

早速、今月から自分自身のマナーアップキャンペーンを始めました。

「お散歩途中に私に会えば、
ブルーエレファントのウンチ袋1枚をみなさんに差し上げてます。」

散歩で、会いましょう。

2007年05月14日

5月14日(月) 「生産者の顔が見える野菜」と「ブリーダーの顔が見える犬」

●「あんた、誰?」野菜パックの生産者顔写真。

先日、妻につきそってスーパーに出かけた際に、ふと気付いたことがあります。
産地直送や生産者の顔が見える野菜、牛肉のトレーサビリティーと、
やけに情報開示や生産地にこだわったPOPやパッケージが多いんですよね。

それが世の中の流れだということを、ニュース等で耳にしてはいましたが、
まさかこれほどまでとは! と、実際に目にしたときのインパクトは強烈でした。

そうそう、つい最近行った近所の焼肉店でも、
「今日の牛肉の個体識別番号」とURLが記載されていて、
その場ですぐさまケータイを取り出し、チェックしてしまいました。

アメリカ産牛肉の問題は頻繁にマスコミを騒がせていましたから、
ITがこのように活用されていることには感心しました。
だけど、ただ生産者の名前だけを見せられたところで、どうなんですかねぇ?
「誰だか知らないけど、顔出してるんだから100%安心よ! まちがいない!!(古いですね…)」なんて思えますか?
私なら、「ふ~ん、それで?」と、とくに心動かされることもなく、むしろ
「このオッサン(失礼!)って誰やねん? てか、ホンマに大丈夫なんかいなぁ?」と、
ムクムクと疑問が膨らんだ、というのが正直なトコロです。

生産者の顔が見える野菜にしたって同じ。
「おっ、この人、なんか人柄良さそうやんか」って、その生産者の顔写真の写り、つまりビジュアルで選んじゃったりしちゃいますからね。
そうした表示がなかったころは、そんなことまで意識せずに買ってましたが、いくら顔写真を出したところで、その写り栄えで選ばれちゃうようじゃ、「本末転倒だよォ、君ィ」と、企画した人間にえらそうにダメ出しをしたくなるってもんですよ。

妻とも
「このオッサン(またまた失礼!)、人相悪いな~。これじゃ絶対に売れへんで!」
「ほんまやわ、それにしても、もうちょっとマシな写真なかったんやろか?」
などと自らのルックスを棚の上の最上段に放り投げて、やりとりしていました。


●中途半端な情報開示が、一層の不安を生む。


情報開示という行為自体、購買者に安心感を与えようという新たな試みであることは間違いありません。しかしその肝心の内容が中途半端で、精査するための詳細なデータ、比較する対象がわずかで、結果的には不安要素が増えてしまいました。これでは意図に反して購入のモチベーションを妨げることになってしまいます。
生産者の顔が見える野菜で言えば、比較できる情報は、野菜の値段と顔写真しかないのです。

解決策はいたってシンプル。開示する情報に、購買者が商品を選ぶための判断基準を明示すればいいのです。その基準とはなにか?
野菜であれば、生産者の顔よりも、使用している水の成分、肥料の原料、農薬の使用有無や生産こだわりなど、私たちの体に入る前に必ず知っておかなければならないことを詳しく記載するべきです。

つまり食べ物としての安心を生む情報です。

そういう安全な食品であるための大前提を担保しつつ、この野菜を作っているのは私ですよ、という感じでプロフィールと写真を掲載することが重要なのではないでしょうか。
今の時代ですと、ネットと連動させるのもイイでしょうね。

“食”に対する安心感は、どのようにして生まれるか、もういちど考えてみましょう。まちがいなく安全な食品であることを保証する適切な情報があってはじめて、心理的な安心を生み出す情報に信憑性が生まれ、「安心の食」として産地や生産者のブランドが確立されるのです。そしてそれが商品の付加価値を一層高め、より大きなビジネスチャンスを生み出すわけです。

しかし現状の販売野菜のパッケージは、残念ながら肝心の食品としての安全と安心を担保する情報があまりに少なく、PR優先の顔写真をこれ見よがしに載せているパッケージ、というものが多いようです。


●ブリーダーの顔が見える犬

さて、弊社はペット関連会社ですから、そろそろ野菜ではなくペットの話をしますね。
今回は「ブリーダーの顔が見える犬」について。
オカルトじゃないですよ。笑

まずペットの流通の現状に関しては、下記コラムにて詳しく記載しておりますので、
この場での説明は省きます。

誰がこんなシステムを作ったのか?日本のペット流通の現状

簡単に説明すると、子犬たちも野菜と同じく、ブリーダー(生産者)から競り市を介して、ペットショップ等の小売りへと流れます。

いろいろな人の手を渡っていくわけですね。
競り市やらなんやらを経由する流通ため、小売りのペットショップは生産者の顔を出したくても、その情報は無く出せません。
そういう情報はこれまで購入者から求められてこなかったという事実もあります。ペットショップに並べば、健康でカワイイならそれでOK!という風潮でした。ブリーダーのことなど気にも留めません。

ペットショップに足を運んだときのことを思い出してみて下さい。
ブリーダーさんの顔写真って見たことないでしょ?
カワイイ子犬の顔に目がいってしまって、ブリーダーの事なんて意識もしなかったんじゃないでしょうか?
ブリーダーの子犬を購入する際の判断基準じゃなかったんですね。
現在のペット流通で末端の私たちがブリーダー情報を得るには、
どんな手段があるかご存じですか?

え、ブリーダーの情報なんて必要ないって?

ちょっと待ってください。
考えてもみてくださいよ。
10年来これから一緒に暮らすわけです。
金銭的にも、時間的にもいろいろと成約を受けます。
生き物のペットを飼うということは、得ることも大きいですが、それ以上に犠牲にすることだっていろいろあるわけです。
下手をすると、今の彼氏彼女よりも長い付き合いになるかもしれないのです。


母犬は健康で元気な犬だったの?
兄弟は元気?
どんな環境で育てられたの?
病気してない?
栄養たっぷりの食べ物与えてもらった?
そして。
誰がこの子犬を世に生み出したの?

ほんとうに気になりませんか?
もう一度お尋ねしますよ。

10年以上いっしょに暮らすのですよ!

そうは言ってみたものの、残念ながらペット流通に関わる人間が、ブリーダーと流通経路を開示する意志を持ち、行動を起こさない限り、あなたはブリーダーの情報を得ることが出来ません。

最近でこそ、前出の顔の見える野菜じゃないですが、ブリーダーの名前を掲示し始めたペットショップもちらほら見受けられます。
良い流れではありますよね。

それでも、大阪人の私は突っ込みたくなるんです!

「名前を開示したから安心だろ?」的な、打算的な意志が見え隠れしません?
なんかイヤらしいですよね。やるなら、徹底してやれと言いたい。
だって、名前だけ教えてもらってもねぇ。
購入する側も、「名前の開示」だけでも、これまで無かったことですから、他店と比べて劇的な情報開示量なわけで、それで安心しきってしまい、購入に至るのかもしれません。

でも名前だけなら、同姓同名の方も居るでしょうしね。
少し冷静になれば、野菜パックの顔写真と同じって気づいていただけるでしょう。
ただカワイイ子犬を前にすると、判断力は鈍りますのでご注意を。


●ブリーダーの名前より重要な生産者情報

さて、子犬購入の場で、ブリーダーの名前より重要な情報ってなんでしょう?

野菜にとって重要な情報は先ほど挙げました。
ペットにだって、重要な情報もあるはずです。

ブリーダー名前は、購入を検討する比較要素になりますか?
NO。
名前は、その人を特定する重要な要素ですが、
開示されている情報が名前だけであれば、それには全く意味がありません。

残念ながら、現在のほとんどのブリーダーさんには、ブランドが存在しません。
ペット業界では名前が通っていても、少なくとも一般の私たち消費者レベルでは、誰それ?という程度のものです。
(ブリーダーのブランド化については、別の機会に書き記したいと思います。)
情報価値としては、ブリーダーの名前は、野菜パックの顔写真と同じ。
情報開示の視点から見ると、まだまだ未成熟な流通なのです。

では子犬選びで最も重要な情報はなんなのでしょう?

もうお気づきでしょうが、その子犬の出産・飼育情報であり、
それらの情報が揃ったことで、初めて他の子犬と比較検討が出来るというのは、ご理解頂けると思います。

子犬の見た目だけで選ぶなんて、賢明な判断とは言えません。
一目惚れも出会いの一つですが、
人生の伴侶は慌てずじっくり比較検討していきましょう。

みなさんがじっくりと比較検討して安心と納得をもってペットを迎えることができる環境をつくるために、弊社はそれに適した健全な流通システムを構築していこうと考えています。

2007年05月15日

5月15日(火) 犬は見た目が1割

“人は見た目が9割”(714円/竹内 一郎著/新潮新書)という本が話題になっています。
5月14日現在のAmazon.co.jpのランキング、書籍の部門で637位ということですから、
大変な売れ行きです。

“人は見た目が9割”(714円/竹内 一郎著/新潮新書)

言われてみれば確かに。大人になっても、やっぱりお会いした方の身なりを気にします。つま先から頭のてっぺんまで舐めるように品定めしたりして。
あ?イヤな感じですね!

そうそう、少し前のことですが、弊社のデザイナーが入社当時履いていたシューズに私がツッコミを入れました。

「新しいの買いや!」

それほど口うるさい経営者ではないと自認しているのですが、言わずにいられないほど汚れているんですよ。なんというか、貧乏大学生が暮らすぼろぼろの学生寮のじめじめした玄関に転がってそうな感じといいますか、とにかくみすぼらしい。

靴ってファッションの重要なポイントですよね。ひょっとすると彼はまだ若いので、まぁ、気にしないのかなぁ。いや待てよ、着ている服を見るとオシャレにはけっこう気を遣ってるようだから、給料が安いせいかなぁ・・・なんて思ったり。

後になって分かったことなんですが、彼の履いていたシューズは、“しわ”や“汚れ”をデザインモチーフにした、イギリスのブランドのオシャレ系シューズだったわけで、彼の世代の感覚からすれば見当違いの指摘だったようなんです。

ややこしいっちゅーねん!

いやー、いくら高いシューズでも、清潔感が命の“シブカジ”を知る世代としては、理解できなかったんですよね。

(デザイナーのN君、ネタにしちゃってゴメン!)

ちなみに彼は今ピッカピカのシューズ履いています(笑)。

おそらく社長である私の靴より、高いと思います・・・。

さて、長い前置きは置いておきまして、話は本題へと移ります。

この書籍のお題目、「ペットを見る目」に差し替えて考えると、少し考えさせられることがあるんですよね。

みなさん、犬を購入する際に何を重視しますか??

@Wan!s directで子犬をお迎えなさる際にお客様に伺った、決め手となったポイントで多かったものを挙げてみましょう。

「テディーベアみたいな子犬!」

「キレイなレッドヘアーのワンちゃん!」

「お父さんがAM-CH(アメリカンチャンピオン)だからさ!」

「目が合ったから・・・」

やっぱり見た目を気にされる方が多いようです。ちなみに目があったから、というのは冗談です。CMを参考にしています。

他にも見た目に関してはいろんなポイントが挙がります。お客さまの立場に立てば、容姿に関してご自身の好みに合った条件で選ぶことは、一生を共にするパートナーとしてペットを考えると、とても重要になるということは理解できます。

そういった意味で、これらの視点を購入判断にするのは間違っていませんよ。

でも“それだけ”で決めてしまうのは正解ではありません。

よく考えてみましょう。

ペットは生きています。成長するんです。つまり経年変化するんです。テディーベアみたいな小さなぬいぐるみみたいな子犬も、成犬になれば精悍な顔立ちになります。それが当たり前のことです。人間でも同じことですよね。いつまでも赤ちゃんみたいな顔をした大人がスーツを着て仕事している姿、もうコントですよ。

コートカラーも同じですね。たとえばトイプードルは、現在はレッドの子犬が最も人気があります。さて5年後はどうなってるんでしょうね。人のファッションと同じで流行の流行廃りは早いですよ?。これって犬種にも当てはまりますよね。

思い出して下さい。一昔前に流行った「シベリアン・ハスキー」。今となってはほとんど見かけませんけど、バブル絶頂期は、みんながあこがれた大型犬です。魅力のある犬なんですよ。見た目がきりっとして、澄んだブルーアイがちょっと恐いですが、性格はおとなしいです。しっかり躾をすることができれば、ほんとうに飼育しやすい犬種です。

でもやっぱり大きいんですよ、体。とてもパワフルで、散歩するときは一苦労。女性なんてぐいぐい引っ張られて振り回され、どっちが連れて歩いているのか……。ご飯もいっぱい食べます。もちろんウンチもりもり。人気があるからなんていう、ミーハーな軽い覚悟で飼うなんて、とてもできない犬種なんです。そんな大型犬をマンションで飼育してたんですね、当時は。

「だって欲しいんだもん、カッコイイし流行ってるし!」

で、手に負えないから、飼育放棄……。気ままで無責任な行為のために、その犬はどうなるんですか?

ここ最近、日本で犬や猫を飼い始める場合の傾向として、ペットショップで子犬や子猫を購入するというケースがほとんどです。その時の衝動的な欲しいという感情だけでペットを買う(すなわち「飼う」)のは、あとになって大きなマチガイであると気付き、後悔するかもしれないということ、ご理解いただけたでしょうか?

お父さんがAM-CH(アメリカンチャンピオン)だったら、どうなんでしょうね?ブリーダーになられるのですか?ドッグショーに出されるのですか?もしもそういうプランを持ってらっしゃるなら、子犬の容姿だけでなく、血統と父母犬の容姿や“スペック”にこだわるべきです。しかしそんなプランをお持ちでないなら、そんな“ブランド”に意味はあるのでしょうか?それよりも長生きする元気な子とか、見た目よりも中身を重視することになるんでしょうね。

ということで……結論!

「子」(前提条件:ペットとして飼う場合)

それで、1割の根拠は?と、ツッコミを入れた方、鋭いですね?。きっぱり白状します。あまり根拠はありません(苦笑)。語呂合わせですから。

冗談はさておき、ペットの購入を検討する場合は、そのペットの「今」の見た目のみにこだわって考えるのではなく、あなたの「5年後」「10年後」の生活環境にペットがともに暮らしているシーンをリアルに想像した上で真剣にお考えください。

そう考えていくと、長い年月、怪我や病気に悩まされることのない健康なペットと一緒に暮らせることが最も重要な事であり、強いては、その子犬や子猫の健康状態、生産者の飼育環境、ブリーディングや飼育に対するこだわりなどがとても大事になってくることは、容易にご理解いただけるのではないでしょうか。

ですから、いくらカワイイ、理想の容姿の子犬や子猫であっても、体が弱かったり、どこで育ったかも解らなかったり、といった場合は、残念ながら購入の選択肢からはずれるのではないでしょうか。

動物愛護法が改正されてから、子犬や子猫を購入する前に、かならず該当ペットの健康診断証明書が付くようになりました。昔に比べて、その場では解らなかった健康状態も証明という形であるていど保証されています。また最近では、情報開示やトレーサビリティーを重視する考え方が一般的になってきており、今までブラックボックスだったブリーダーの情報なども、一部の業者ではありますが生体情報とともに開示されてきております。

検討の際は、生き物を飼い続けるために本来知っておけなければならない情報を重視し、その上でお気に入りの容姿の子犬や子猫を選ぶと良いでしょう。

余談ですが、見た目が大事ですよ?! 印象違いますよ?! 損しますよ?! と書いている、前出の書籍で大々的にうたっている「9割」という数字ですが、実は深い意味は無いんですよね。別に8割でも99%でもなんでもOKだったんです。

だいたい、そうなんですよ!それを数字にしただけ。キャッチコピーとしてその方がインパクトがあるからです。このコラムを読まれた方も、最初は、タイトルの数字に興味を持たれたのではないでしょうか?

1割という極端な数字は、「犬を飼うときには本当に大事なことを慎重によく検討していただきたい」という私の気持ちを代弁する数字だと思ってください。

2007年06月16日

6月16日(土) コラム:犬と一緒の生活、プライスレス

どこぞのCM見たいですが。

犬を飼出すことで、失うこと、
諦めるなければならないことは、沢山あります。

例えば、長期の旅行。

特に海外とかは、犬を預けて出て行くのは本当に不安です。
ホテルに預ければ良いのに、と思われるかたもいらっしゃいますが、
やはりカワイイ愛犬を慣れない環境に置き去りにするのは気が引けますし、
なにより1泊数千円レベルで費用がかかります。
逆に連れて行くなら、犬と泊まれる宿・・・と、限られた選択肢になりますね。

身近なところでは、洋服。

白い服、黒い服は、肉球型の泥ヨゴレや毛が付いたりと、
神経質な方にとってはイライラものです。。
レースの洋服などはツメが引っかかったりして、
「破れるぅぅぅ~」と、ドキドキしちゃうかもしれません。
我が家でも、カシミア製品や革製品には絶対近づけさせませんから(笑)

大型犬を飼われる場合なら、
住居はそれなりの間取りや敷地が必要になってくるでしょうし、
車はワゴンやワンボックス、という選択肢が現実的です。

遊びに行くなら、犬を連れて行くか留守番させるか。これも大きな問題になりますよ。
だから、自ずと遊びに行ける場所は限られてきますね。
例えば、映画を見にいくとすれば、愛犬はほぼ留守番確定ですが、
そうなると散歩やゴハンの時間を避けて予定を立てる必要があります。

ほとんど、赤ちゃんを育てることと同じです。
そう例えるとイメージしやすいかもしれません。

これらはほんの一部のことですが、
今まで犬を飼ったこと無い方にしてみれば、
キツイ制約条件を突きつけられた!って感じゃないでしょうか。

             ★

さて、話は変わりますが、
最近こんな事がありました。

週末に必ず行く、町田の野津田公園。
愛犬「もぢ」の散歩のために車を30分ほど走らせます。
あ、ちなみに私の車はワゴンです。
カーキチなので本当は2シーターのスポーツカーが欲しいのですが、
ここは、グっと、グググっと我慢してます(涙)

野津田公園は広い敷地と沢山の自然が残っており、
愛犬をロングリードにつないで、少し自由に遊ばせることが、
私と妻の日課ならぬ週課となっております。

この野津田公園では、今の季節は桑の木に実が成ってるんです。
現地で知り合ったお散歩仲間から教えてもらいました。
名前も知らない方なのですが、
この方も親子で毎週のように散歩に来られます。
もう知り合って2年ぐらいなるでしょうか。
それでも名前を知らない、というのもそれはそれで変ですが、
たまに会う散歩だけのお付き合いって、案外こんなもんなんでしょうね。

さて、その桑の実ですが、甘酸っぱいんですよね。
ブルベリーとか木イチゴとかそんな感じの味です。
とても美味しいんですよ。
私、この実が食べられるとは知らなかったので、驚きでした。

その日は、少し離れた広場には木イチゴもあるということで、
散歩がてらみんなで(もちろん愛犬も)摘みに行きました。

週末の夕方、日が傾きほどよい気温のなか、
桑の実や木イチゴを口に運びながら、のんびりと散歩。
愛犬たちは戯れ、私たちたちは自然について語り合ったりなんかして。

スローライフってこういう事なんかなぁ、と本当に幸せに成りました。
お金は一銭もも架かっていないのに、本当に贅沢な時間でした。

             ★

犬を飼うことで犠牲にすること、諦めることはたくさんあります。
でも改めて振り返ると、それは物質的なことが多かったようにも思います。

家、車、洋服、あるいは遊び・・・。

もちろんこれらが自分の生活維持のために、
大変重要な要素であることは否定いたしません。

しかし、これらを諦めたこと以上に得たことの方が大きいと思っています。

例えば我が家では、

夫婦喧嘩をしなくなりました。
だって「もぢ」が見ているから。

日々の会話が増えました。
だって「もぢ」の事が気になるから。

休日は夫婦一緒の時間が増えました。
だって「もぢ」と一緒に散歩に行くから。

知り合って10年以上、結婚して約5年。
当時より、夫婦の絆が深まったと感じています。

他にも。

散歩に出ることで、
季節の変わり目が肌で感じとれるようになりました。
起床時間が一定になり生活サイクルが改善されました。

本当に人間らしい生き方ができていると思いませんか?
現代人にとって難しい「当たり前の人間らしい生活」が手に入ったんです。
これってお金を出しても買えませんよね。

犬にプライスは付いています。
しかし、犬を飼うことで得られる物には、値段のつけようがありません。

2シーターの車はお金を出して買えます。
ローン組めば明日にでも買えます・・・。
そう考えたら、なんと簡単な事でしょう!

でも、我が家の場合、
確実に妻に愛想を尽かされます・・・。

あっ、犬を飼わずに2シーターの車を買う方が、失う物がデカイ・・・。

2007年08月03日

8月3日(金) 【@Wan!s directコラム】わんちゃんの夏場の空輸にご注意を!

長い夏休みにワンちゃんと一緒に旅行を考えている愛犬家の皆様も多いかと存じます。

電車で車であるいは飛行機で。

さてさて飛行機でワンちゃんとご旅行を考えている皆様にご注意があります。

今月に入り、国内航空会社からワンちゃんの空輸に関して、

特定犬種においてお預かりを中止するという発表がありました。

航空会社によってお預かり実施期間、お預かり中止犬種がことなりますのでご注意ください。


JAL (日本航空)
期間:平成19年7月20日~通年実施予定
対象便:JALグループ国内線・国際線(貨物扱いならびに、他社便JALコードシェア便含む
対象犬種:ブルドック、フレンチブルドック

ANA (全日空)
期間:平成19年8月1日~9月30日
対象便:ANA国内線・国際線全便
対象犬種:ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサー、シーズー、ボストン・テリア、ブル・テリア、キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル、ブリュッセルグリフォン、チャウチャウ、パグ、狆、ペキニーズ

(詳しくは各航空会社にお問合せください。)


鼻が短い犬種は気温の変化の影響を受けやすいということで、

各航空会社とも中止にしたようです。

他の犬種や子犬については現段階では空輸は可能だそうです。


しかし、暑い夏です。

犬は人とちがって汗をかいて体温の上昇を抑えることはできません。

ですので、たとえ空輸が可能な犬種でも

ケージの中にアイスノンなど体温の上昇を防ぐものを入れてあげるとよいかもしれませんね。

夏場の旅行の際には気温に十分注意してあげてくださいね。

2007年12月31日

12月31日(大晦日) 犬にも「家族計画」を。

犬の殺処分数

飼い主の持ち込み : 144,371
迷い犬の捕獲 : 250,363
返還・譲渡 : 30,000
実験・払い下げ等 : 10,357

殺処分 : 280819
※平成11年度保健所データ


楽しい行事が多いこの季節に水を差すわけではありませんが、

ペット生体販売業者だけでなく、

ペットに関わる全ての業者、そして飼育者は、

この信じがたい数字から目を背けるわけにはいきません。

なんの罪もないのに人間の都合で寿命を全うすることなく処分されて行く、犬や猫たち。
自らがその大きな要因となっていることを自覚しなければなりません。


「かんたんに買える販売方法がよくない」

「ブームをあおるマスコミが悪い」

「無理な交配を繰り返すブリーダーのせいだ」

「売れなければ処分するショップの責任だ」

「可愛いペットを捨てる人の気持ちがわからない」


いろいろと声が上がりますが、

これらのうちひとつだけが原因なのではありません。

責任転嫁するのではなく、

関わるすべての人間が意識しなくてはならないのです。


不幸な最期を遂げる動物たちを救おうと、

ある人は「ペットシェルター」を開設して捨て犬の保護に努めます。

ある人は「動物愛護団体」に加盟して、

悪徳業者に対して指導を行います。

方法は人それぞれ。しかし目指すところは同じです。


誰もが「処分されるペットを減らしたい」のです。


そこで私たちにもできることを考え、

たどり着いた答えが「ペット生体の流通を変える」ことでした。

飼い主が求める必要なだけの子犬を供給することで、

処分される犬をなくそうという考え方です。

供給者であるブリーダーは、

ただ儲けるために子犬や子猫を次から次へと作り続けるのではなく、

生産調整を徹底し、

一頭の価値を高め、

飼い主の誰もが満足のいくように努力しなければなりません。


ペットショップは、

お客さまの見極めをしっかり行い、

お客さまとペットのマッチング精度を高めなければなりません。

それができなければお客さまは寄りつかなくなり、

安売りをするようになります。

飼育環境はさらに悪化し、

結果としてお客さまは寄りつかなくなります。

そして悪循環から、

店頭に売れ残ったペットは廃棄処分されてしまうのです。

そして、

お客さまがきちんと比較検討できる環境を用意すること。

店舗陳列数に限りがあり、

在庫を抱えるペットショップでは不可能です。

少ない選択肢から衝動買いをすることでミスマッチが生じ、

飼育放棄へとつながってしまうのです。


こうしたペット流通の抱える問題をともに解決し、

ブリーダー、ペットショップ、お客さまの誰もが、

殺処分される犬を減らすことを考えることが、

問題を解決に導くことだと私は考えています。


    ・     ・     ・


12月は、子犬や子猫が最も売れる季節です。


それはボーナスやクリスマス、

買うための手段と動機には事欠かないからかもしれません。

でも、犬や猫は電化製品ではありませんね。


20万円のノートパソコンでさえ、

カタログ眺めて

競合機種と比較して

店頭に何度も足を運び

店員にあれやこれやと質問をして

そしてやっと購入するにではないでしょうか。


犬を飼うと言うことは、

10数年一緒に暮らすことになる生き物を迎え入れるのです。


仮に長生きして18年生きるわんちゃんがいたとしましょう。

一方、地方や都心に大学進学で出てしまう我が息子や娘がいるとしましょう。


大学進学を目指す彼らの年齢は、18歳。


極端な話、

自分の子供と暮らす同じ期間、

わんちゃんと暮らすことになるということを考えてください。

それでもあなたは、

「かわいいから。」

「目があったから。」

という理由で、子犬を買うことができますか?


売る側が悪い、買う側が悪い・・・。

善悪だけで責任を擦り付けあわず、現実を見つめていきましょう。


    ・     ・     ・


来年、

私たちペッツ・マーケット・サービシズが創業以来、

ペットのため、ペット業界に関わる人のためにと考え、活動してきた

「理想のペット流通」がひとつの形となりリリースされる予定です。

引き続き前進あるのみ、です。


今年は大変お世話になりありがとうございました。

皆々様が幸多き新年をお迎えになりますことを

心よりお祈りいたしまして、

年末のご挨拶とさせていただきます。

2008年02月15日

2月15日(金) 企業の偽装問題から見えてくるペット業界の危うさ。

1月掲載のコラムですが、Blog掲載忘れてました・・・。

「産地偽装」「成分偽装」などの企業の偽装問題が

毎日のようにマスコミを賑わす今日この頃。

最近では再生紙のエコ偽装など、

環境保全のために日々努力を積み重ねる人々の努力をも、

一瞬で無駄にするような悪質な偽装問題まで起きる始末です。


今まで何の疑問も無く信頼してきた“Made in Japan.”が、

あまりにもあっけなく崩壊してしまう昨今、

日本経済だけでなく日本国の信頼をも失いかねないこの危機的な状況に関わらず、

企業モラルの崩壊も毎度毎度のこと故か「また偽装か・・・」と、

簡単に片付けられて日常に埋もれているような気がしてなりません。


この偽装問題はペット業界にも起こり得るものであり、

事実残念なことに昨年秋、

某国内大手ペットフードメーカーの成分偽装問題が、

大きなニュースになりました。

これは、日本にはそもそも、

品質表示や原材料表示の義務も罰則もない中でおきたことであり、

企業の問題だけでなく、

早急なペットフード製造販売に関する法整備が期待されております。


さて、現代はペット愛好家の飼育ペットに対する思い入れも強く、

人間と同様の品質やサービスを企業に期待することが一般的になっております。

擬人化したペットに対する大きな愛情はペット産業の発展を支えておりますが、

ことペット自体に対する「偽装問題」に関しては、

あまり大きな問題とされていないのではないかと感じております。

これは言い換えると、

偽装が行われても気づくことがないともいえるのではないでしょうか?


一般にペット(ここは便宜上「犬」とします)の、

食品や製品にあたる「産地」や「成分」は、

「ブリーダー、血統」や「健康状態」ではないでしょうか。

これらを証明するものとして「血統書」が存在します。


血統書はジャパンケネルクラブなどの第三者機関が

独自の検査・判断ルールの中で発行している血統の確認を行った承認書類であり、

販売者はこの血統書の記載内容を元に、

店頭やネット上で「子犬情報」としてお客様に通知します。


ここでポイントとなるのは、「ペット販売の説明義務」です。

保険や不動産のように、

販売時には法にのっとって説明をしなければ処罰されるような厳格なルールは、

ペット業界には存在しません。

だから、ペット購入時に購入希望者がその説明を求めなければ、

販売者側は説明する必要がないのです。

もし、表示の偽装が行われている、あるいは不信な部分がある場合、

その場でペットに対する説明をしっかりと求めなければ、

何でもアリの状態になってしまいます。

特にブリーダー直売だった場合などは、

購入時に子犬をそのままポンと手渡されておしまい、ということがよくあります。

後に問題にならないよう、動物愛護法に定められたルールに沿って、

しっかりと書面で契約を交わすことを忘れないように気をつけるべきです。


だからこそ、第三者機関が発行した血統書は重要な書類なのです。

次回は、血統書について書きたいと思います。

2008年04月01日

4月1日(火) 【コラム】正しい血統書の見方

■血統書とは?

FCIという世界的に犬を管理をする団体があります。

この団体はドッグショーで用いられる犬種グループの分類を決めたりするだけでなく、

全世界各国の様々な団体をも管理しています。

たとえば、イギリスはKC、アメリカはAKC、オーストラリアはANKC。

日本はJKC(ジャパン・ケネル・クラブ)です。


日本ではJKCだけでなく、

JCC(日本コリークラブ)やPD(日本警察犬協会)などの独自団体も存在します。

そしてJKCを含めたこれらの団体が発行する犬の血統証明書が「血統書」です。

血統書は血統を管理することで、その犬種の保存を目的に管理・発行されています。


血統書には、犬種や登録番号、生年月日だけでなく、

その犬の母犬・父犬それに両祖父母犬・曽祖父犬などの、

血統や被毛のカラー・種類などを血統順にさかのぼって記載しているもので、

例えるならば、私たち人間で言うところの「家系図」をより詳細に記載したもの・・・

と考えていただければ、わかりやすいでしょう。


■血統書の由来

血統書の由来は、19世紀、

英国内の馬の改良のためにその概念が創り出されたと言われており、

馬の改良に関する管理概念が良い成果を上げたので、

特に英国で飼育が盛んだった犬にも導入されたのです。

そして、馬の管理概念を元に「犬種」を生み出し、

K.C(ケネルクラブ)という全犬種団体が組織され、

そこが管理することになりました。


その後血統書は

犬種の承認と血統登録を通じて犬種の純血の保持を計ると共に、

改良・普及を計ることを目的とし、

その手段としてトライアル(訓練、しつけ)や展覧会が開催され、

徐々に発展してきたと言われています。


■血統書の見方

JKCの血統書を元に、その見方について解説します。

血統書に記載されているものは、犬名(ブリーダーがつけた登録名)、

犬種、登録番号、性別、毛色、繁殖者名、所有者名、譲受年月日、登録日、生年月日、一胎時(兄弟姉妹)頭数、訓練資格の有無などです。


そしてその犬の両親、祖父母、曽祖父母の3代祖14頭の祖先の犬名や

チャンピオン賞歴を詳しく記載しています。

賞歴は犬名の左肩に記号で示されてており、

JKCの血統書の場合、

「CH」の記号はJKCチャンピオン登録犬、

「AM」の場合はアメリカで「ENG」がつけばイギリスのチャンピオン登録犬です。


■血統書の落とし穴

ただし。

チャンピオン犬の血統ならその血統の犬は全てが優れている、

とは一概に言えません。

しかし一方では、

容姿などがよいとされる犬は、管理された良血統から生まれてくることも多いのです。

馬のサラブレッドと同じです。


ここに少し問題があります。


もし、愛玩犬、つまりペットとして犬を飼育する場合、

血統にどこまでこだわる必要があるのでしょうか?

例えば、将来にわたって交配を考えており、素晴らしい子犬を後世に残したいというのであれば、

血統にこだわるべきですし、それ以前に動物学や交配、遺伝子について学ぶ必要があります。


しかし、繁殖を考えずに去勢を施してペットとして飼育する場合、

極端な話、

重要なのは血統ではなく、むしろその個体の健康です。

良血統でも、販売時の環境によっては健康な状態でない可能性もあります。


犬を飼育する目的は何なでしょうか?

良血統だと、その管理にコストが掛かっているために、

どうしても高額になりがちです。

値段が高ければたぶん安心、

「チャンピオン」というブランドが付いていれば安心、

というステレオタイプの考えではなく、目的に沿った子犬選びをしましょう。

2008年05月02日

5月2日(金) 【コラム】抜け毛から見るドッグライフ設計 。

季節も春を向かえ、色鮮やかな花々が顔を出し、さわやかなそよ風が心地よい季節になりました。

一方で、

花粉症の皆様にとっては、大変厳しい季節でもあります。

心地よいなんて言ってはいられないでしょう。


さて、愛犬家の皆さんにとってこの季節の一番気になることはなんでしょうか?

それは愛犬の「抜け毛」ではないでしょうか?


ここで少し、抜け毛の構造についてご説明します。

犬の被毛(コート)の分類には、

ショート、ロング、ワイヤーヘアードなど毛の長さや性質で分類する方法と、

シングルコート、ダブルコートという毛の生え方で分類する方法があります。

そして、毛の生え代わる「換毛期」がある犬は、「ダブルコート」に属する犬種になります。


ダブルコートは、被毛が硬いオーバーコートと柔らかいアンダーコートの2層構造になっており、

アンダーコートが体温の維持や体が水にぬれることを防ぎ、

オーバーコートはその強い毛質やカールした性質からもご想像できるように、

外部からのクッション材的な役割が中心になります。


構造が示すように、耐寒用のアンダーコートが、

季節の変わり目で「衣替え」のために生え変わるために、春と秋にごっそりと抜けるわけです。

なので、毛の長さが長い短いというのは、抜け毛とはまったく関係ありません。

ダブルコートの代表的な犬種を列挙しますと、

柴等の和犬、コーギー系、レトリーバ系、ポメラニアン、ミニチュアシュナウザー、ハスキーなどがあります。


ちなみに、シングルコートに属する犬種には「換毛期」はなく、

抜け毛がありません。厳密に言えば新陳代謝による抜け毛があります。

構造のイメージは人間の頭髪と同じですね。


シングルコートの代表的な犬種は、

プードル、マルチーズ、シー・ズー、チワワ、パピヨン等があります。

少しウンチクが長くなりました。


さて、犬を飼育していく上で、抜け毛の影響はとても大きいです。

特に掃除にこだわる方、潔癖症の方、整理好きの方にとっては、

部屋の片隅にふわふわと舞っている毛をみると、きっとゾーっとするはずです。


掃除をしてもなくならない・・・。

なんどもブラッシングしてもまだ抜ける・・・。


旦那さんの大事なマイカーも毛だらけになりますし、

静電気を持った服は、愛犬に触れるだけで毛だらけ。

私はよく出張に出ますが、

出先でも愛犬の毛が自分の目の前を舞うことがあります。

こうなればもう摩訶不思議です。


それだけ抜けて大丈夫なの!?というぐらい抜けます。

実は、これぐらいなら大きな問題にはならないのです。

飼育していると、抜け毛に慣れてしまって、良い意味でどうでもよくなります。

多少の抜け毛では動じなくなります。

生活に溶け込んでいる、家族の一員として認めている証拠なんでしょうか。


しかし、そうも言ってはいられないことがあります。

飼い主の体に影響を及ぼす可能性があるからです。

それは、アレルギーや喘息などへの反応です。


とはいえ、アレルギーや喘息を持っている方は、

飼育前に必ず事前に検査などを受けてから飼育する、

あるいは、知り合いの愛犬家の自宅を訪れて、少しに時間一緒にすごしてみる、

などの手を打つことで、ある程度事前に飼育できる体質かしることができますので、

飼育後に「犬の毛でアレルギー反応が出て飼えない!」ということは少ないでしょう。


問題は、お子様の出産です。


犬を飼育してから、自分の子が生まれる、ということになる場合に、

上記のアレルギー反応の可能性を、意識しておく必要があります。

万が一、そのような反応が出た場合、愛犬との生活をどうするか?


真剣に考えておくべきです。


コラムには敢えて書きませんが、手段を問わなければ解決策はいろいろとあるはずです。

しかしそれらの中には、愛犬家として決して選択してはならない方法も存在します。

残念なことに、そのような方法を選択して、

飼い犬を不幸な目にあわせてしまうことも少なからずあるようです。


もし、今、犬を飼おうかどうかを悩まれている方、

アレルギーがあるからシングルコートの犬種なら大丈夫、と踏んでいる方、

今一度立ち止まって、長い目で見たドッグライフ設計をたててみてください。


犬の寿命は10年以上です。


その間の、あなたの人生はどう変化するのでしょうか?結婚、転職、引越、出産・・・。

一方で、飼育した犬の一生は変わりません。「一生あなたと一緒」なのです。

2008年06月16日

6月16日(月) 【コラム】愛犬にも大災害の備えが必要

中国四川の大地震による被害の大きさは、既にご承知と思います。

私自身、最近子供が出来たこともあり、

報道の中で、死亡者で特に学校の下敷きになった子供が多かったということを知り、

そして泣き叫ぶ父親母親の映像を見て、本当に辛く悲しい気持ちになりました。


そんな中で、小さな扱いのニュースではありますが、

「飼育されていた犬が野犬化して瓦礫の街を徘徊し大変危険」という、

愛犬家にとっては非常に残念な状況でもあることを知りました。


着の身着のままで逃げ出した方々に対して、

「家族である犬を連れて逃げるのは当然だ!」と声にして言うことは可能ですが、

もし自分自身が同じような状況に置かれた場合、

果たして愛犬を連れて逃げ出すことが出来るのでしょうか。


「もちろんだ!」と、この場では言えても、

実際の所はどうなるか解らない、

というのが本音だったりしないでしょうか?

パニックになっている愛犬を救うどころか、家族、あるいはそもそも自分自身が逃げ出せるのか・・・。


震災に対する備えに関しては、

人間に対する情報や物は多く用意されていますが、

では、自分の愛犬のためにどう備えるべきでしょうか?

まず、当たり前ではありますが、逃げ出して徘徊した場合の対処です。


「鑑札」や連絡先の書いた「ネームタグ」を常にぶら下げておくことが重要です。

室内で飼育している方にとって、

室内では首輪ははずす、ということが多いかと思いますが、

地震でパニックになった愛犬が暴走してしまうことは容易に想像出来るかと思います。

同様に、ICチップの埋め込みや、DNAの採取など、

各種個体識別のサービスを利用しておく、というのもよいかと思います。


そして、次に食事の問題。

震災時は、物資が不足することが想像されます。

人間の食材でさえ手に入りにくい訳で、

犬のために食事を出すことが難しくなる可能性があります。

そういった場合に、

例えば「手作りフードしか与えない」とか、

「フリーズドライの某フードじゃないとだめ」などの偏食を許す育て方をしてしまうと、

その時に手に入る物の中で愛犬食事をやりくりしなければなりませんから、

愛犬はもちろん人間にとっても非常にストレスとなります。

ドライフード等何でも食べられるようにしておきたいですね。

できることなら、備蓄袋の中に、小分けしたドッグフードや日持ちするオヤツなども入れておきましょう。


実際問題、日々の健康食と、確率的に低い震災に向けた食事変更のどちらが重要だ、

というとさすがに日々の食事となるでしょうから、

あまり偏食させないで、いろいろな物が食べられるような育て方をすればいいと思われます。


その他にも「ケージの鍵は締めて寝ない」「名前を呼んだら確実に戻るように躾る」など、

愛犬のための震災に向けた準備はいろいろ出来るでしょう。


日本は、地震大国です。備えあれば憂いなし。

今からでも間に合うことを少しずつやっておくことは、決して損なことはありません。


※追記

補足このコラムを書き終え(13日)、

翌週16日の更新アップロードを待つ状態の今日14日、宮城県で大きな地震がありました。

亡くなられた方もいらっしゃるよう。

被害が少なく済むことを祈っております。

2008年08月13日

8月13日(水) 【コラム】スタグフレーション下のペット業界

世の中の物価高の影響が、ペット業界でもじわりじわりと表れてきたようです。

弊社スタッフが愛用しているとあるブランドのドッグフードも、

例に漏れず9月から一斉値上げをするようで、先日その旨の通知をメーカーから受けました。

なんと22kgサイズのドッグフードが約3000円(!)も値上げするそうです。

その他のサイズでも価格の約2割強の値上げ。

輸送に掛かる原油や成分に関係する穀物の価格高騰が大きく影響しているようで、

私達の食品と同じく毎日の愛犬のゴハンがこうもいきなり値上げされると、

家計に大きな影響があることは否めず、愛犬家にとっては大変な問題です。

またペット生体に係わる方々にとっては、死活問題にもなってきます。

例えばブリーダーやペットショップは、

飼育に掛かるコストが値上がり分は少なくともUPするわけで、

それは子犬の売買価格へ転嫁されるはずです。

少し不適切な表現かもしれませんが、結果的にはペットの買い控えが起きるはずです。

結果的にペット生体業界の市場縮小につながることが想像されます。

こういう景気の停滞にもかかわらず、

一般物価水準が継続的に上昇している状態を経済用語で「スタグフレーション」といいます。

生き物を扱う扱わないに関係なく、ペット生体業界も市場経済で成り立っているのです。

これが意味する最大の問題点は、

経営破綻したブリーダーやペットショップのペットたちはどうなるのか?ということです。

他方、ペット生体の流通量が下がることは、

こと動物愛護家にとっては大変望ましい方向に流れているかもしれません。

しかし動物愛護に係わる方々にとっても、

保護した動物達の飼育過程で同様の課題にぶち当たります。

特にボランティア運営の場合はその運営資金を募金などで賄うことが多いと思われます。

万が一、運営コストの増大から資金確保に支障が出たりして運営が破綻した場合、

ブリーダーやペットショップの経営破たんと同様に、

保護されていた動物達の行き場が問題となります。

今までも社会問題となっていた捨て犬猫や飼育放棄は、

単なるペット業界人の意識問題として捉えるだけでなく、

経済も絡んでくる社会的問題としてマクロ視点で検討していく必要があり、

これは社会責任を果たす意味でもペットビジネスに係わるこの業界全ての企業や人が

対策をうっていく必要があると思われます。

さて私事ですが、愛犬(柴、5歳、オス)の献立は「ドッグフード+野菜」です。

ドッグフードに野菜をあえることで全体に「かさ上げ」をしております。

そうすることで少しでもドッグフードの量を減らそうと努力しております・・・。

と、いうのは冗談です。もともと肥満傾向があったこともあり、

ダイエットフードに頼りすぎずに白菜やにんじんなどをプラスすることで、

空腹感を満たしてあげるようにしておりました。

とはいえ、その野菜の販売価格も価格高騰の波がジワリジワリと・・・。

われわれ愛犬家は、毎日の食餌における栄養バランスに注意しながらも、

節約主婦的なアイデア駆使して、

今は少しでも無駄を減らして自己防衛をするしかありませんね。

2008年09月16日

9月16日(月) 【コラム】事故米がドッグフードにも使われた!?

今、日本で最も大きな事件として取り上げられている「三笠フーズの事故米問題」。

報道で既にご存知だと思いますが、

私達日本人の主食であるお米のうち、

食品として適さない汚染された非食料米、所謂「事故米」が、

食料米に混じって流通し私達の口に入っていた、というとても恐ろしい事件です。

大勢の人々を不安に貶めるという意味では、一種のテロと考えても過言では無いでしょう。


この事故米ですが、国産のペットフードに使われている、という報道がありました。

大手の国内メーカーが三笠フーズから事故米を仕入れていたのです。

そのメーカーは皆さんもご存知の有名メーカーだったということで、
多くの愛犬の口にも入っていたことが考えられます!


この事故米には、

「アフラトキシン」という主に肝細胞癌を引き起こす天然発癌物質が含まれていたようで、

その毒性は実にダイオキシンの10倍以上(!)と言われております。恐ろしいことです。

人間が食べる食品の偽装が当たり前のように報道される昨今、

私達が信じてやまなかった「メイド・イン・ジャパン」神話が崩れつつあります。

日本製だから安心、ということも言えなくなってしまいました。

ましてや、原材料に疑問がもたれることの多いペットフードにとって、

日本製ペットフードでさえ信じられないとなれば、

私達はいったい何を信じて購入すればいいのでしょうか・・・。


蛇足ですが、

原材料に米を使っていないペットフードは海外ブランドに多いようです。

例えば「イノーバエボ」など。

今はそういったペットフードを購入することが、唯一の自衛策かもしれません。